デジタルカメラの写真をプリントするとき、店頭で手軽にデジカメプリントができる「フォトキャッチャー」という機械があります。
島忠ホームズやカインズホームなどのホームセンター、ドラッグストア、一部家電量販店でも設置されていますが、サービスがわかりずらい上、選ぶメリットもほとんどなく、おススメできません。
その理由について、解説します。
その場でプリント出来ない?!出来ても高い!
フォトキャッチャーは日本ジャンボーという会社が運営しているサービスですが、サイトの案内も含めて、極めて不親切です。
種類 プリントサイズ 大きさ/仕様 税抜価格 プリント Lサイズ ※2 8.9×12.7cm 99枚まで 22円
100枚以上 18円
200枚以上 15円
500枚以上 10円2Lサイズ 12.7×17.8cm 100円
ホームページには、このような案内があります。
しかし、この値段は業者がデータを回収して持ち帰り、後日、受け渡す場合の価格です。
このことは、ホームページを見てもわかりません。
ちなみに、表記されている「※2」も、それに該当する注釈はありません。
実際に、フォトキャッチャーを設置している店舗に問い合わせたところ、当日にプリントすることができる店舗とできない店舗がありました。
さらに、当日プリントできたとしても、その価格は一枚約30円以上と、全く価格体系が異なります。
現像にかかる日数がおかしい?!
とある店舗では、プリントに係る日数は、「中1日」となっています。
しかし、ここにも落とし穴が。
正確には、「全コマプリントした場合に限り、最短中1日~最長中6日以上」です。
しかも、最短の中1日でプリントが可能なのは、一週間の内、わずか数時間のみです。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
午前 | 中2日 | 中1日 | 中4日 | 中3日 | 中5日 | 中4日 | 中3日 |
午後 | 中2日 | 中5日 | 中4日 | 中6日 | 中5日 | 中4日 | 中3日 |
店舗では、中1日と表記されていましたが、実際に中1日で出来上がるのは、火曜日の午前中に注文した場合のみです。
なぜこのようなことになるのでしょうか?
土日祝休みで、データの回収は週2回
まず、写真を現像する業者は土日祝が休みなので、その分だけ延びます。
最長中6日ですが、祝日があればさらに延びます。
結局、中1日ではなく、中1営業日ということです。
さらに、データ回収に週2日しか来ません。
とある店舗では、火曜日と木曜日の午前中にデータの回収が来ます。
その結果、中1日でプリントできるのは、火曜日の午前中、店がオープンしてからデータを回収に来るまでの、数分~数時間だけということになります。
このことは、注文して初めてわかります。
指定コマプリントするとさらに長くなる
さらに、この最短1営業日でのプリントは、メディア内の画像を全コマプリントした場合です。
特定の画像を指定してプリントすると、さらに2日ほど長くなります。
フォトキャッチャーでプリントするメリットは…
以上、フォトキャッチャーで、デジカメプリントするデメリットを上げましたが、メリットはあるのでしょうか?
即時プリントするなら、値段も変わらないのでカメラのキタムラや家電量販店、写真店に行く方が良質な写真になります。
多少時間がかかっていいのであれば、ネットで注文すれば、フォトキャッチャーより安く、より高画質の写真が選べます(時間もフォトキャッチャーよりは早い場合が多い)。
あえてメリットを挙げるなら、注文してからメディアを持ち帰れることでしょうか?
それも、他のサービスでも同様のものがありますので、特にメリットとは言えません。
メリットの見当たらないフォトキャッチャーでデジカメプリントすることは、全くおススメできません。
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