今回は、湯西川温泉にある温泉旅館「秘湯とぬくもりの宿 平の高房」についてレビューします。
温泉好きで過去に様々な温泉旅館に泊まってきましたが、「平の高房」は間違いなくワースト1だったと言えます。
その理由(不平・不満?)を紹介します。
クチコミ評価は非常に高い
私自身もクチコミの評価に騙されたクチですが、なぜか評価は非常に高いです。
秘湯とぬくもりの宿 平の高房の口コミ・評判<じゃらん>
楽天トラベル: 湯西川温泉 秘湯とぬくもりの宿 平の高房 クチコミ
クチコミ評価の内容は、建物に趣がある、若女将の接客が良い、囲炉裏端での夕食が素晴らしい、などといった点でしょうか?
確かに間違っていませんので、悪い部分を目にしないまま帰れば、評価は高くなるのかもしれません。
しかし、私たちにとってはあり得ないことが少なくとも3回は起こりました。
私が宿泊した体験を、時系列で、見ていきたいと思います。
「平の高房」宿泊体験記
じゃらんで予約して車で現地へ
予約はネットで行いました。
じゃらんで予約したのですが、相方が重度の蕎麦アレルギーを持っているため、宿泊前日に電話をし、「蕎麦」その他「蕎麦粉」などを使った料理は出さないようにお願いしていました。
間違って蕎麦を食べてしまうと救急車行きですので、山奥でそんなことになったら生死にかかわります。
「平の高房」に到着
天気が悪かったのですが、ほぼ予定時間に車で到着しました。
立派な門がありましたが、出迎えなどはない、カジュアルな対応です。
ロビーには女子大生らしい4人組が受付をしていました。
その後に受付をし、「しばらくお待ちください」と、ロビーで待つことになりました。
4人組を部屋に案内した後、自分たちも案内されるものだと思っていたのですが、20~30分近く待ったでしょうか?
一向に案内に来ません。
その間、お客さんも来ませんし、受付に人もいません。
部屋に通されたのは、到着してから30分以上してからでした。
ありえない夕食
離れにも露天風呂がありましたが、雨が降っていたため館内の風呂に入り、この旅館のウリである囲炉裏端での夕食に向かいました。
クチコミにもよく登場するこの夕食は、趣があり、キャンプのようでもあり、楽しいものです。
しかし、この宿ではゆっくり食事をさせてくれません。
大女将のマイクパフォーマンス
まずは、大女将のマイクパフォーマンスが始まります。
食事の内容を説明してくれるのはいいですが、それ以外のことも結構しゃべります。
大女将にとってはこれが生きがいなのでしょうが、客にとっては迷惑この上ないものでした。
カメラマン登場
食事が始まっても、想定外のことが起こります。
突然カメラマンが登場し、各囲炉裏端を回って写真を撮っていくのです。
スッピンの女性も多く、迷惑そうにしながらも写真におさまる人、拒否する人など様々でしたが、喜んでいたのは家族連れぐらいでしょうか?
私たちのところにも来てカメラを向けられましたが、丁重にお断りしました。
写真を断ったので、撮られた写真は無料でもらえるのか有料で買い取るのかわかりませんが、ゆっくり食事ができないことは間違いありません。
普通に蕎麦が出てくる
食事も後半、今度は温かい蕎麦が出てきました。
相方が重度の蕎麦アレルギーであるため、事前に電話で伝えていたのですが、そんなことは全く伝わっていないようでした。
「蕎麦」そのものが出てきたので、気づくことができ助かりました。
これがもし、「蕎麦粉」を隠し味に使ったような料理であったら……救急車で病院に運ばれるところでした。
アレルギーのことを伝えるとうどんに変更してくれましたが、別茹でかどうかもわかりませんので、食べることはできませんでした。
大女将は客にもタメ口
夕食でかなり嫌な思いをしましたが、せっかく温泉に来たのでお風呂を楽しもうと、離れのお風呂に行くことにしました。
来るときはしっかりと降っていた雨もやんでいるかと思い外に出たのですが、小雨が降っていました。
そこで、旅館の方に「外のお風呂に行きたいので、傘をお借りすることはできますか?」と聞いたところ、「傘なら玄関にあるけど、雨なんて降ってないでしょ!」と、かなりきつい口調で言われました。
その返答をした人は、夕食時にマイクパフォーマンスをしていた大女将でした。
私たちが、30歳そこそこで若かったから舐められたのでしょうか?
それとも、誰に対してもタメ口なのでしょうか?
いずれにせよ、旅館を代表する女将の言動としてはあるまじきものでした。
なぜクチコミ評価が高いのか?
私が宿泊した旅館の中でも最低レベルの宿でしたが、なぜこんなに評価が高いのでしょうか?
確かに、山奥にあって建物も立派で、非日常を過ごすにはいいかもしれません。子供を連れてきたら喜びそうな旅館ではあります。
ただ、受付の不手際や客に対する態度、食物アレルギーの情報を共有していない従業員の連携不足、どれをとっても一流とはいいがたい宿です。
エンターテインメントを追求して、旅館業の基本をおろそかにしている、そんな宿でした。
私たちが伺ったのは数年前なので、今は若女将が前面に出て、雰囲気も変わっているかもしれません。
ブログも若女将が書いているようです。
それでも、2度とこの旅館にお世話になることはないでしょう。
コメント