前回のセ・リーグ編に続き、今回はパ・リーグ編です。
パ・リーグ
5年成績(2012~2016年通算)
試合数 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 | 勝差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 718 | 391 | 297 | 30 | .545 | 3007 | 2483 | 545 | 556 | .2672 | 3.13 | |
日本ハム | 718 | 377 | 320 | 21 | .525 | 18.5 | 2871 | 2671 | 541 | 602 | .2576 | 3.38 |
ロッテ | 718 | 347 | 348 | 23 | .483 | 29 | 2771 | 2873 | 416 | 367 | .2565 | 3.68 |
西武 | 718 | 342 | 351 | 25 | .476 | 4 | 2910 | 2871 | 553 | 444 | .2566 | 3.62 |
楽天 | 718 | 332 | 367 | 19 | .462 | 13 | 2675 | 2874 | 413 | 419 | .2542 | 3.68 |
オリックス | 718 | 321 | 375 | 22 | .447 | 9.5 | 2558 | 2705 | 454 | 451 | .2512 | 3.46 |
10年成績(2007~2016年通算)
試合数 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 | 勝差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 1438 | 766 | 614 | 58 | .533 | 5926 | 5189 | 1103 | 1186 | .2665 | 3.28 | |
日本ハム | 1438 | 757 | 641 | 40 | .526 | 18 | 5713 | 5217 | 985 | 1088 | .2606 | 3.35 |
西武 | 1438 | 700 | 693 | 45 | .487 | 54.5 | 6104 | 5873 | 1293 | 983 | .2603 | 3.71 |
ロッテ | 1438 | 687 | 702 | 49 | .478 | 11 | 5822 | 5853 | 957 | 786 | .2584 | 3.75 |
楽天 | 1438 | 669 | 734 | 35 | .465 | 25 | 5483 | 5865 | 874 | 920 | .2584 | 3.74 |
オリックス | 1438 | 652 | 745 | 41 | .453 | 14 | 5438 | 5756 | 1065 | 705 | .2571 | 3.68 |
パ・リーグでもチームの戦力は固定化されているようで、10年通算成績と5年通算成績で順位が変わったのは、3・4位のロッテと西武だけでした。
1位のソフトバンクは、厚い選手層で盤石
10年通算で18ゲーム、5年通算で18.5ゲーム、2位に差をつけて堂々の1位でした。
5・10年ともに防御率・失点がトップで、盤石の投手陣であることがわかります。
野手も打率はトップ、本塁打・盗塁も2位以内でスキがありません。
特にここ5年の打率は他を引き離していて、投打ともに選手層が厚いことがわかります。
今後もしばらくは、常に優勝を狙える戦力をキープしそうです。
2位の日本ハムは、野手が力をつけてトップを狙う
10年通算成績では3位に54.5ゲーム差、5年でも29ゲーム差をつけ、ソフトバンクとの2強を形成しています。
防御率・失点は2位、打線の指標も打率が2位、盗塁は2位→1位、10年通算で4位だった本塁打が、トップと差がない3位、それに伴い得点も4位→3位となりました。
安定した投手陣に、野手が他チームに比べ相対的に力をつけたことで、3位以下のチームとの差が広がってきています。
ソフトバンクとの戦力差はまだありますが、今後の戦略次第では逆転もありうるレベルになってきています。
3位ロッテは、試合上手
2強4弱のパ・リーグで、5年成績で3位になったのはロッテでした。
10年成績で西武とは11ゲーム差でしたが、5年では逆転し4ゲーム差をつけました。
防御率・失点は10年通算6位から、5年では最下位と差のない5位。
打率は4位、盗塁は5位→6位、本塁打は4位→5位と、すべてのチーム成績がBクラスです。
3位から6位の戦力が拮抗しているとはいえ、チーム成績に比して順位が高いのは、うまく試合をしているということが言えます。
4位西武は、恥ずかしい順位
5年通算成績で、ロッテと4ゲーム差の4位となったのは、10年3位だった西武です。
防御率・失点は4位、打率3位・本塁打は1位、盗塁は4位→3位です。
特に5年通算成績では、すべてのチーム成績でロッテを上回りながら順位は下になっていて、かなり恥ずかしい状態です。
少し前の広島のように、チーム成績はそこそこなのに順位が伴っていないという状態で、監督の采配など、チームスタッフに問題がありそうです。
5位楽天は、低空飛行中
4位には10年で25ゲーム差、5年で13ゲーム差の5位は楽天でした。
全ての指標がBクラスで、特に本塁打は6位。盗塁も4位→5位と、長打力も機動力もなく、すべてが低レベルな状態です。
それでもオリックスより上の5位になったことは、我慢強く勝ちを拾っていると言えそうですが、大幅な改革が必要なようです。
6位オリックスは、情けない限り
セ・リーグでは、ほぼ防御率・失点の順に順位が決まっていたのですが、パ・リーグはそうなっていません。
オリックスは、防御率・失点が3位であるにもかかわらず、最下位というかなり特殊な例です。
打線の指標も、打率は最下位ですが、本塁打は3位→4位、盗塁は4位→5位となっていて、決して最下位に終わるような成績ではありません。
ある程度の投手力があるにもかかわらず、これだけ順位が低いのは、采配やチームマネージメントに問題があるようで、チームを根幹から変える必要があると思われます。
まとめ
セ・リーグに比べ、わかりやすい2強4弱の構図となりました。
連続Bクラスの記録を持つホークスと、Bクラス常連だったファイターズが、ここ10年では2強を形成しているのは興味深いところです。
一方で、団子状態の4弱の中でも、チーム力に比して順位が高いロッテ・楽天と、チーム成績が勝利に結びついていない西武・オリックスに分かれるようです。
ロッテ・楽天は、純粋にチーム力を強化することが必要だと思いますが、西武・オリックスはフロントを含めたチームの改革が必要だと感じられました。
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